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日本の小さな通り

研究テーマ:建築設計論

Prefectural University of Kumamoto  

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TAKAHASHI  Laboratory

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建築設計論

​「製図」と「設計」と「デザイン」

  • 決められた製図法(JIS)によって万人に共通する解釈が可能な「正しい図面(平面図、立面図、断面図等)を描く」こと

 (※【建築製図通則(JIS A 0150)】が規定され、図面、文字、尺度、寸法及びサイズの 単位、

     線などに関する決まりごとがある)

  • 製作・工事などに当たり、工費・敷地・材料および構造上の諸点などの計画を立て図面その他の方式で明示すること(広辞苑第6版)

  • 建築物の用途に応じてその機能、形態、構造、法遵守、設備(+構法、材料、費用、工期、街並景観、環境共生、エネルギー問題…)などを総合的に決定し、工事実施(建築空間の具現化)のために必要な図面(パースや模型等を含む)及び仕様書等を作成する業務(建築関係辞書等より)

  • 建築物の用途に応じて、あらゆる要因(機能、形態、構造、法遵守、設備、構法、材料、費用、工期、街並景観、環境共生、エネルギー問題…)などを総合的に決定し、建築空間の具現化のために必要な図面(パースや模型等含む)及び仕様書等を作成する業務

 

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重要なのは、「あらゆる要因の検討」「建築空間の具現化のため」である

  • あらゆる要因の検討には「情報収集力」「分析力」「課題発見力」が求められ、更に設計者自身の社会性や価値観が問われる

※ 何の要因(機能性?、経済性?社会性?環境問題?)を増幅し、何の要因を減衰させるかは、物件ごとにあらゆる条件・要因が異なるため、一般化されたマニュアルなど無い(※ 実社会における様々な「問題」と「その解決に対する考え方や配慮」などとまったく同じ)(※ ただしその時代ごとの時流や社会風潮の影響を反映した要因は、おのずと増幅せざるを得ない傾向があり、今日で言えば「環境共生」や「エネルギー問題」などは、少なからず重要視される傾向にある)

​「製図」

​「設計」

​「建築設計」

​「設計製図」

  • 限定的条件下での「設計」を目指すが、あくまでの「製図」の範疇を出ない(※建築士免許の製図試験に対して呼ぶ名称)

  • 「あらゆる要因の検討」は行わずと「建築空間の具現化のため」でもない。すなわち「製図」をより「設計」に近い形で、「製図」のスキルを問うもの。

  • 大学等における高等教育で実施される「製図実習」「デザイン実習」「卒業設計」等もこれにあたる

= 建築設計 + 審美性 + 創造性

​「デザイン」

  • 「デザイン」とは『デザインは設計』あるいは『デザインは問題解決』などと多様な意味を持つ

広義のデザイン

「目標(目的)」を達成させる ための「計画(設計)」をすること

狭義のデザイン

「計画(設計)」した事に基づいて、 具体的な「カタチ」を作ること

  • 新たな視点で、これまでにない「もの・こと」を為す(創造する)。

  • 日本語においては「審美的な要素を含む 計画的行為の全般を指すもの」

​「建築デザイン」

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​「建築家」と「設計者」と「建築士」

​「建築士」

  • 国家資格を取得し、実空間を具現化するための図面等を作成し、それを生業とすることが可能。「建築設計」を行うための基礎知識や限定的条件・要因などの「設計製図」のスキルを習得し、免許を取得した人。

  • 「免許」を持っているだけでは、まだ「設計者」とは言えない。

​「建築設計者」

  • 「建築設計」としてあらゆる要因を検討し、建築空間の具現化のための図面等を作成することを生業とした人。生計を立てることも非常に重要。(※生計を立てられるということは、世間から「設計者」として認知されていることを示す)

  • 「建築設計者」の中でも「創造」を継続して成し得ている人

​「建築家」

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